皆で守る 地域の健康

2019/12/01
日本では高齢化が急速に進んでいますが、年を重ねることに過度に否定的なイメージをもっていませんか。

「年だから仕方がない」って言わないで例えば次のように。年を重ねると筋肉が減って筋力が落ちる。疲れ易くなり歩くのが遅くなって、転び易くなる。今まで続けてきた活動ができなくなってしまい、外出の頻度が減って、家に閉じこもりがちになる。気持ちが落ち込んでしまい、それが影響してますます体力が落ちてしまう。

このような変化は、加齢による衰えで、防げないものだと考えがちです。しかし、早期に気付き、適切な 対応をとって体力や活動性の維持、改善をはかることができます。

筋肉の衰えは、サルコペニアと言われています。慢性の持病によって起こるものもありますが、加えて、 運動不足と食生活の質が大きく影響しています。

現代人は運動不足になりがちですが、若いころから運動する習慣を持ち続けている人は、筋肉量が保たれる傾向があります。しかし、今からでも大丈夫。今より10分多く体を動かすことを目標に始めましょう。手軽なウォーキングをお勧めします。筋力トレーニングやスポーツを加えればさらに効果的です。だれかと一 緒に運動するとなおよいですね。

蛋白質不足の食生活が続くと、筋肉量が落ち易くなります。高齢者は 肉や魚を摂ることが減りがちですが、 筋肉量を保つために十分な蛋白質を 摂る必要があります。また、ビタミン類をバランスよく摂ることも大切です。

運動と食生活はお互いに影響を及ぼし合っていて、どちらも十分に配慮することで、筋力、体力を維持、改善することができます。どちらか一方ではなく両方に気を配りましょう。楽しく食べて、よく体を動かして、元気な毎日を長く過ごしましょう。