「看多機」と「訪看ステーション」について

2019/07/01
みなさんの中で「看多機」と聞いて、パッとイメージの湧く人はまずいないでしょう。

看多機「小多機」とは小規模多機能型居宅介護の略で、介護保険における地域密着型サービスのひとつです。自宅などへの「訪問」と小規模な施設への「通い」や「泊まり」といったサービスを必要に応じて柔軟に組み合わせて提供できる事業所です。最大29名が登録できます。全てのサービスを同じ事業所が行うため職員達と顔なじみになり、ご家族を含めお互いを良く知る事ができて安心です。

「看多機」はこの「小多機」の頭に「看護」が付いたものです。すなわち看護小規模多機能型居宅介護の略です。看護師が基準以上配置されますので「小多機」に比べ、より医療ニーズの高い方々にもご利用頂けます。したがって病院という閉ざされた環境でなくても、より自由度の高い住居(有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅など)や自宅での生活が可能となります。また、家で最期を迎えたいと望んでも、種々の医療行為が必要なためにそれが叶わなかった方などにも適しています。

次に訪問看護ステーションです。かかりつけの医師がステーションに直接指示を出し、看護師がご自宅や住居にお住いの患者さんを訪問して医療・看護を提供します。患者さんの情報は指示を出して下さったクリニックなどの先生に逐一報告され、 常に連携が取られます。地域のどの医師にみて貰っていても医療機関を替えることなく利用することができます。

国はできるだけ入院患者さんを減らそうとしています。色々な病気をもっていても、「在宅」(自宅や住み慣れた地域の住居系施設)で生活することを勧め、そのサポート体制を作ってきています。「看多機」と「訪看ステーション」は、この方向性を実現する大きな柱となっています。

分かりにくいお話でしたが、これからとても重要になるシステムです。 詳しく知りたい方は、お住まいの市 役所・町役場の介護保険担当にご相談ください。