ウィルス肝炎

2008/09/01

肝炎はいろいろな原因で起こりますが、日本で最も多いのがA、BおよびC型肝炎ウイルス感染による肝炎です。

A型肝炎は、このウイルスのいる糞便で感染された飲料水や食物(ことに生の貝類)を摂ることにより、経口感染で発症します。

BおよびC型肝炎は、これらの肝炎ウイルスを保有している人から輸血を受けたり、その血液を傷口に付着されるなど、血液を介して感染し発症しますが、時にはウイルス保有者との性交渉でも感染するとされています。

急性肝炎・・・このようにしてウイルスの感染を受けると、食欲の低下、倦怠感、発熱など「かぜ」のような自覚症状で始まり、続いて多くの場合、黄疸が現れて急性肝炎が発症します。

A、B型急性肝炎は、安静、点滴などでほとんどの人が完治し、慢性化することはまずありません。
しかし、C型肝炎は治りにくく、気づかぬうちに慢性化することが多いのです。

慢性肝炎・・・B型肝炎ウイルスを保有している母親から生まれた子やB型肝炎ウイルスに乳幼児期に感染すると、ウイルスを排除する体の対応が起こらず、持続感染状態(キャリア)となります。
このような人の一部がその後いずれかの時期に発症すると、難治性の慢性B型肝炎になります。
また先に述べたように、C型肝炎も慢性化することが多いのです。

これらの慢性肝炎は自覚症状が乏しいため、健康診断や、あるいは他の病気などで血液検査を受けたときに偶然発見されることが多いのです。
慢性肝炎は放置すると、しばしば肝硬変や肝がんに進展する場合がありますので、異常が発見されたら、速やかに受診してください。

これまで、慢性肝炎にはよい治療法がなく、治りにくかったのですが、最近ではインターフェロンや他の抗ウイルス剤が開発されつつあり、治療成績が向上しウイルスの駆除率すなわち根治率も次第に上昇してきました。
また、ウイルスをチェックする方法の進歩により、汚染血液が排除されるようになったため、輸血など血液製剤から感染を受ける危険性はほとんどなくなりました。

さらに、A、B型肝炎に対して、予防ワクチンが作られるようになりました。

今日では、これを用いてB型肝炎ウイルスを保有する母親からの出生時に予防摂取がおこなわれますので、今後キャリアは減少し従って将来B型慢性肝炎の患者さんは激減するであろうと期待されております。

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